全国ICTカウンセラー協会
安川雅史
1.自分で考える力を身につけさせる。(干渉のし過ぎを止める。)子どもが失敗しないように、先回りをして子どもの失敗を事前に防ぐことばかりしてしまうと、子どもの中に変なプライドが身についてしまい、妥協が出来ない性格になってしまう。人生「七転び八起き」失敗することも大切なのだ。
2.夫婦がいつも仲良く笑いが絶えない家庭は子どもを前向きに変える。
3.夫婦での怒鳴りあいや言い合い、無言、ため息は、子どもの精神状態をおかしくする。夫婦関係が悪いと信頼と愛情が親から学べず、不信、あきらめの気持ちが強くなり級友や友人関係に敏感になり些細なことで孤立しやすい。家族の中で、兄、姉が不登校になったり、非行に走ったり、卒業しても職につかなかったり、と父親がすぐ会社を休んだり、転職したりの状態があると、まったく手のかからない弟や妹も不安定になってしまう。
4.過保護、母子関係が強すぎたり、父性が乏しい家庭の中では、子どもに社会性が身につかない。小さなことにつまずくと自分で立ち直る力に欠ける。子どもの能力の劣っているところを鍛え、我慢する厳しさを教えるのが父親の役目であるが、これがなされていないと何かあるとすぐに不安定になってしまう。ビニールハウスで育った草花は、外界の冷たい空気や雨・風に弱く、たちまちだめになってしまう。同じように人のこころも、保護されすぎるとたくましさを失い、ストレスに対して免疫が出来ない。ちょっとしたストレスにも耐えれなくなってしまう。
5.プレステやネットゲーム、携帯電話(メール)の存在により一人遊びが増え、人間関係がうまく作れない子どもが増えた。(ゲームに小さい頃からはまらせないようにする。)兄弟姉妹の減少・・・対人能力の低下
6.バランスの取れた3食の食事をとる。時間がばらばらだったり、ハンバーガーや、スナック菓子、インスタント物、カップめん、炭酸飲料ばかり小さい頃から食べていると、脳、神経系に狂いが出てきて、切れやすい・集中できない・落ち込みやすいなどの症状がで、体力低下にもつながる。
7.放任主義の親に育てられると子どもに社会性が身につかない。「今が楽しければいい」と楽なほうにばかり逃げてしまう。親の子どもへの関心の低さも挙げられる。子どもは、自分に厳しくなりきれず、目標が達成できなかったり、仕事や勉強に挫折するたびに、ストレスをため、まわりから、無責任、いい加減、怠け者とみられ、それも大きなストレスとなる。
8.小さい頃に「バレリーナになりたい」とか「パイロットになりたい」と将来の希望を言う子どもに「あなたには無理だよ」とすぐ否定から入る親から育てられた場合、子どもの中に、「どうせ自分なんか」と言う自己評価の低さにつながる。
9.親が異常に学歴・世間体にこだわり、親の望む子どもに誘導していった場合、子どもに自主性が芽生えておらず先に進めない。(子どもは、親の見栄をはる道具ではない)
10.親が宗教熱心な信者だったり、失業していたり、生活保護を受けていたり、定職についていないと、子どもも社会に順応するのは難しい。
11.親が積極的に地域に溶け込む。地域の人とあいさつをしたり、ごみ拾いや、会合に参加したり、家族間での交流も大切である。小さい頃から、知人と会ったら大きな声で自然と出来るようになることも大切である。親の転勤が多い場合、対人関係がうまく作れない子が多い。 新しい学校でも自分から溶け込んでいく積極性が必要。
12.こだわりが強すぎたり、融通性がなかったり、プライドが高すぎると高飛びで、いきなり自分では、絶対に飛べない高いバーを見て足がすくむのと同じである。バーを自分の飛べる高さに下げそこからはじめることが本当は、一番大切なのである。こだわりの強さ、融通性のなさ、わがままは、親の干渉のしすぎが原因で子どもは自立できなくなる。「それとって」と子どもが言うだけで「はい、これね」と親が渡したり、「もう、6時30分だよ、早く起きなさい」と毎朝親が起こし、遅れそうだからと学校まで送っていったり、夏休みの課題研究も親が手伝ったり、毎朝、子どもが着る服を出しておく親もいる。このような育て方をされると、自立心が育たず、人にすぐ頼ったり、人のせいにすぐしたり、こだわりが強く、融通性もなくなる。
13.小さいころから、自分のことは、自分でさせる習慣を身につける。朝、目覚ましをかけ、自分でおきる。食事の後は、自分で食器をかたずけるなど。
14.明日から」「明日から」となんでも先延ばしする子・・・幼少から、今日出来ることは、明日に延ばさない習慣を身につける。
15.聞き分けのよい子は危険・・・子どもは親のロボットではない。子どもの話には、しっかりと耳を傾け、積極的に正しく聴きましょう。しっかりと子どもの話にうなずくことも大切である。親は、アナウンサーのような聞き方をしてはいけません。アナウンサーは、最初だけあいづちを打ちますが、後は、次の質問を考えているので、あいづちを打ちません。これでは、話のキャッチボールが出来ません。このような育て方をされると人とのコミュニケーションが苦手な子になってしまいます。
16.子どもを認めて、誉めれば、積極的な子どもに育つ
17.やりたいことを見つけなさい」と言う言葉に真面目な子ほど悩んでしまう。やりたいことがないから何もしないよりも、まずは、やってみる、やらせてみることが大切である。
18.部活動は、人間関係を学べ、精神的にも逃げない強さを養うことができるので、勉強だけでなく、部活動は積極的にやらせたほうがよい。
19.親が家庭でいつも疲れた顔をして、「大変だ」、と毎日仕事のつらさばかりをなげいたり、会社や上司の悪口ばかりを言っていれば、将来に希望が持てない。仕事上での出来事や、楽しかったこと、やりがいを感じることなど、身近にいる親だからこそ伝えれることが大切なのです。
20.紙のオムツが出来、おしっこが吸収されるだけでなく、うんちまで吸収してしまうものまで出来ている。なるほど、親にしてみれば便利である。一昔前は、布のオムツで、泣いて表現することにより、親は、おしっこやうんちに気がついたものである。最近は、泣かない、手のかからないよい子が増えたが、言い換えれば表現が出来ない子が増えたともいえる。おしめも布のように1回1回洗う必要もなく捨てればいいだけである。親からしてみれば助かるが、楽した分の反動は必ずくる。
21.親が自立していない・・・いまだに親が自分の親(祖父母)から精神的に自立していない場合は親自身の社会性が身についていないので、子どもに社会性が育たない
22.叱れない親・・・自由や権利を尊重するのが当然と思う親が増えれば、ニートも当然増える。我慢することや、いやなこと、面白くないことでもやらなければならないことを小さい頃から教育することが必要なのだ。思春期の子どもが問題をおこすと、さらに物分りのよさをみせ未成年の飲酒・喫煙を許す親も多い(人に迷惑をかけた場合、親が厳しく叱ることも親の役目なのだ)
23.責任感が強く、まじめすぎる「こうすべきだ」「こうでなければならない」と厳格すぎる親に育てられた場合、内気で大人しく自分を表現できない子になってしまう。
24.消極的で近所との交流もない親に育てられた場合、こどもに社会性が身につかず、人間関係をつくるのが下手で、仲のいい友達は、きわめて少ないといえる。また、先生との間にも打ち解けた人間関係を築けない人が多い。
25.小学生からお小遣いの額は、定額にし、お小遣い日も決める。子どもが要求するたびにお小遣いを渡していては、社会性が身につかない。計画性も身につかない
26.兄弟で差別した対応をしない・・・おにいちゃんには、「休んでいいよ」と言っておきながら、弟には「がんばって言ったら」と言うと不公平感からストレスが溜まり不安定になりやすい。
27.学校が休みのときは、午前中から、こどもと一緒に外出しましょう。熟睡できるようになり、思考力が」改善され、ホルモンの分泌や体温が正常になり前向きに物事が考えられるようになります。
28.食事は家族でとるようにしましょう。
29.部屋にカギをかけないようにしましょう
30.明るすぎる蛍光灯は、瞳孔が収縮するので、不眠の原因にもなり、イライラやストレスを生じやすい。
31. 同級生や兄弟と比べることはやめましょう
32.ものごとを前向きに肯定的に受け止めましょう
33.両親とも健康で仕事にやりがいを感じ、家庭内円満
34.運動・栄養・休養のバランスを保ちましょう
35.家庭内で金銭面でこどもに援助していく年齢を決め子どもに自立の意識を持たせましょう
36.偏差値などでこどもの進学先を親が決めるのは止めましょう
37. 母親は、父親をたてましょう
38.愛情をもって子どもに接しましょう。(例)こどもが遊んでいて高い花瓶を割ってしまった場合・・・「なにやってるの!!この花瓶高かったのに!」と言う親と「大丈夫?けがしなかった?」とこどもを心配する親。後者のように子育てが出来ると子どもは、自立していけます。
39.テストで悪い点数をとっても、ただ叱るのではなく、よかったところはしっかりほめてあげましょう。
40.自分で解決しなければならない問題を親の過剰反応で周りに適応できない子どもが増えている。子どもは挫折しながら成長していく。挫折を自分の力で乗り越える力を身につけさせることが大切である。
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代表理事 安川雅史
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安川雅史が解説する「児童・生徒の相談に乗る上での留意点」
全国ICTカウンセラー協会
安川雅史
生徒から相談を受けた際、教室で話を聞いてしまう先生がいますが、出来るだけ相談室など落ち着いて話が出来る場所に移動してください。教室など誰でも出入りが自由な場所だと集中して話が出来ません。例えば、廊下で話し声がしただけでも気になってしまう生徒もいます。更に広い教室にふたりきりだと周りの空間が気になって落ち着きません。また、教室にある木製の椅子は集中力を持続させる効果はありますが、相談にのるときの椅子には適していません。ソファーなどの柔らかい椅子に座ったほうが、リラックスでき、本音で語りやすいのです。また、机を挟んで先生と生徒が対面して座ることも避けたほうがいいです。人間はあまりにも至近距離で対面すると、相手の目を見られなくなってしまうものです。悩みを抱えた生徒であれば、なおさらです。中には、足を組んだり、腕を組んだり、ふんぞりかえって話を聞く先生もいますが、このような態度を目の前にして、生徒は、本音を打ち明けたりしません。生徒の話を聴くときは、足を組んだり、腕を組んだりせずに多少前かがみになって話を聴くように心がけてください。また、正面に向き合って座るよりも、生徒を対角線の左前に座らせて話をするとよいでしょう。人間の左半身は右脳が支配しています。反対に、右半身は左脳が支配しています。左脳に話しかけると理論的に考えてしまい、自分に都合が悪いことは隠す傾向が強いので、対角線の左前に生徒を座らせ話を聴くのは有効な手段であるといえます。また、左耳から入ってくる情報は、人の感情に響きやすいと言えるのです。
■ 生徒の相談に乗るときに時間設定をしないで相談にのる先生がいますが、不安定な生徒の相談にのると話がいつまでたっても終わらないことがあります。時間を設定し、時間内に頭の中で話をまとめて相手に伝える能力を身につけさせることも大切です。生徒が集中して話ができる30分から50分程度で相談時間を設定することも大切です。また相談中は極力ペンを置き、生徒の目を見て話を聴いてください。メモばかり取られていると警察に調書を取られている感覚になってしまいます。またペンを置くときも、ペン先は絶対に生徒のほうに向けずに自分のほうに向けて置いてください。相談が終わった後も、椅子に座ったまま生徒を見送るのではなく、生徒と一緒に立ち上がり、ドアまで一緒に歩きながら生徒がドアを出るまで見送ってあげてください。
■ 生徒の相談に乗るときは必ず座って話をしてください。立ったままの状態で話を聞くことは絶対にしてはいけません。立ったままの状態は喧嘩状態なので生徒の不安を大きくしてしまいます。座って生徒と視線を合わせて話をしてください。ただし、生徒の目をじっと凝視してしまうと、生徒を精神的に追い詰めてしまいますので、生徒の目が、泳ぎ始めたり、瞬きが多くなってきたら、先生のほうから、そっと下を向いて一度視線をそらして、また生徒を見るように心がけてください。生徒の話を聴くときは、大きく頷きながら話を聴く事が大切です。大勢の前で話をしたことがある人ならわかると思いますが、話をしているときに聴衆が頷いてくれるだけで、かなり話しやすくなるはずです。ただし、むやみやたらに頷けばいいというものではありません。半分うわの空で相槌を打っていても、生徒との信頼関係はできないので生徒に安心感を与えたり、本音を聞きだすことはできないでしょう。
■ 加害者に対しての対応で、注意しなければならないことは、しっかり相手の性格を考えて対応しなければならないという点です。今まで先生から叱られた経験が無い子が、面白半分でネットに書き込みをし、学校側は、その子に対して、担任、学年主任、生徒指導部長が厳重注意をして、生徒が思いつめて命を絶ってしまったことがあります。取り返しがつかないことになる前に生徒の性格をしっかり考えた対応が学校側には求められてます。また、被害者の生徒の言葉を一方的に信じるのではなく、加害者と思われる生徒の話にも真剣に耳を傾ける必要があります。怒鳴ったり、威圧することは教育ではありません。本当にまずいことをしたと気付かせることが大切です。例えば、掲示板の誹謗中傷などに関しても、怒鳴られて恐怖から、ページを閉鎖したり、書き込みを削除した場合、今度は先生方に見つからないようにパスワードを設けたり、海外のサーバーを使い日本の警察や法律が介入できない書き込みをしたりしてしまいます。間違った対応をすると、ネットいじめが余計に先生方の目の届かないところで行われてしまうのです。場合によっては、生徒が命を落とすこともあり得るのです。
■ 生徒の相談にのる上での手順
1.リレーションをつくる
・ この先生は信頼できると思わせる(非言語的態度、言葉、表情)
・ 生徒の言っていることをしっかり理解してあげる(生徒の身になって考える。まずい書き込みで、相談があった場合、「見るんじゃない、ほっておいなさい」など無責任なことを言ってはいけない。まずは、問題の書きこみを先生も見て、書き込みをされた生徒の立場になって考えなければなりません。
2.問題の核心をつかむ
3.適切な処置をする(その子の性格的なものも考えて対応する)
■ 生徒の相談にのる上での注意点
1.時間制限
いつまでもだらだら話をさせるのではなく、時間内でまとめて話をさせることが大切。
2.愛情制限
親身になって相談に乗ってくれる相手に恋愛感情が芽生えることがある。個人的接触がすぎると教師側の私的世界がわかりすぎて、児童生徒の自己表現を阻止することがある。
◇問い合わせ先:全国ICTカウンセラー協会
代表理事 安川雅史
【本部事務局】
〒103-0011
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無視、仲間はずれ、悪口・・・保護者や教員がしっかりと弱い立場の子どもを守りましょう。
ネット上の誹謗中傷・・・犯罪行為なので警察の介入が必要な場合があります。
恐喝、暴力、強姦・・・犯罪行為。警察へ通報するなど司法の介入が必要。
卑劣な行為により大切な命が奪われることがあっては絶対にいけません!
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