いじめが多い学校・クラスの特徴
全国ICTカウンセラー協会・ネットいじめ対策協会 安川雅史
1. 担任が生徒の人気取りをする馴れ合い教師
教師が生徒から人気があることは悪いことではありません。しかし、その人気が生徒への迎合から生じるようであれば問題です。人気を失うことを恐れて、叱るべきときに叱ることができない教師である可能性があります。当然、生徒たちの誤りを正すようなことができないため、クラスは乱れていきます。教師の指示に耳を傾ける生徒は少なくなりルール無視が始まるでしょう。子ども同士の陰口も横行し、結果、クラスとして収拾がつかなくなる危険性が生じてきます。
2. 担任が特定の生徒だけをひいきする
ひいきをする教師だけが生徒から嫌われるだけでなく、ひいきをされている生徒までが、他の生徒から妬まれたり悪口を言われたりしてしまいます。クラスの中には常に不公平感が漂うことになり、徐々に雰囲気が悪化していくと、いじめが起こりやすい環境が生じてきます。
3. 教師が威圧的
学校の教師が威圧的であれば、生徒たちはどんどんストレスをためていきます。そのストレスのはけ口が気の弱い生徒に向けられていくことになるのです。これは、いじめられっ子が自分の弟や妹をいじめたりすることと同じ理論です。人間は抑圧されると、そのストレスから弱いほうへと向けられる習性があるのです。
4. 学校生活への不満を感じていて、授業中も騒がしい
学校生活に不満を感じ、ムシャクシャして投げやりな気分になる生徒が増えると、授業も成り立たなくなり、いじめが格好の「気晴らし」だと考える生徒が出てきます。教師は、生徒が学校生活に不満を感じていると察したら、校長や他の教師たちと原因をつきとめ、対策を考えるべきでしょう。
5. 担任がほとんどの時間を職員室で過ごしている
教師がお昼休みなども職員室にこもっていたら、生徒の人間関係や様子の変化に気付けません。教師が生徒と直に触れ合ってこそ、心の通った教育ができます。生徒たちも常に教師の存在を感じていることが重要です。
6. 生徒を注意できない担任
生徒のまえでオドオドして頼りがない教師は、クラスをまとめていく事も、生徒の過ちを正すこともできません。
7.教師が生徒と一緒になって特定の生徒の悪口を言ったり冷やかいたりする
教師がいじめに加担することは、どのような事情があろうと許されることではありません。このような教師にクラスを任せる学校側にも問題があります。
8. 数が少なくクラス替えがない学校
ほぼ同じクラスで進級していく過疎地の学校では生徒のつながりは強いですが、一度、友達関係が壊れてしますと完全に疎外されてしまう可能性があります。
9. 授業より自習時間が多い
いじめは教師の目が届かない自習中に起こることが多いです。親が自習の多さに気がついたら、学校長に事情を聞く必要があります。
10.起こるとすぐに隠蔽したり、責任逃れをする学校
問題をしっかりと受け止めずに、事なかれ主義に徹する学校は信用できません。昨今のいじめ自殺問題を見ても、隠蔽体質や責任逃れをする学校が実に多いです。こうした学校の体質を改善するために、教育者全員が今一度倫理観を見つめなおさなければなりません。
11.担任が生徒のことを第一に考えていない
安定した職業だからとか、なんとなくという理由で教師になり、教育に情熱を傾けることができない教師は、生徒から出ているSOSのサインを感知することができません。
12.過去に校内暴力で問題になったことがある学校
学校全体が荒れていて、生徒を指導できるような態勢が再建できていない可能性があります。校内暴力への対応が優先され、いじめ問題への取みがないがしろにされてしまう可能性があります。
13.クラスの中に言いたいことも言えない雰囲気がある
このような雰囲気が立ち込めていれば、クラスで起こっている悪口や、からかいをやめさせようとする意見も生徒からは出てきません。教室に窮屈な空気が流れていれば、その鬱屈した空気の中で陰険ないじめが行われている事も考えられます。
14.担任が保護者の相談を親身になって聴いてくれない
親の相談に耳を傾けないことは、生徒の問題にも親身に取り組んでいないといえます。いじめの相談をしても、のらりくらりと適当な理由をつけ、いい加減な対応で済ませてしまうはずです。このような担任のクラスでは、いじめ問題は解決されず、深刻化の一途を辿っていくことが多くなります。
15.担任が精神的に弱く、よく体調を崩して休む
教師が精神的にも弱く、体調を崩して休むことも多いと、いじめにあいやすい弱い生徒を守ることができません。場合によっては、教師自身が生徒からいじめを受けている可能性もあります。
16.担任がいじめの重大さを理解していない
教師がいじめられている生徒のつらさを理解できなければ、いじめが起こっていても生徒の出す小さなSOSのサインや変化を見逃してしまいます。
17.教師間の横の連携ができていない
部活動やクラスメート以外からいじめがある場合、担任だけでは対応できません。問題解決には学校内の横の連携が大切です。
18.生徒からの相談を他生徒に漏らしてしまう
いじめられ子は、チクッたことをばれるのを非常に恐れています。チクッたことがばれればいじめがエスカレートするからです。生徒からの相談内容は他の生徒には一切、漏らしてはいけません。
19.教員同士が仲が悪い
教員が不仲だと、生徒に「いじめなどせず、みんな仲良くやっていこう」などと言っても説得力0です。教師は生徒から常に見られていることを意識しなければなりません。
20.教室内がいつも散らかっている
教室の中が散らかっていれば、生徒の心もすさんでいきます。すさんだ心がいじめを誘発します。
◇問い合わせ先:全国ICTカウンセラー協会
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無視、仲間はずれ、悪口・・・保護者や教員がしっかりと弱い立場の子どもを守りましょう。
ネット上の誹謗中傷・・・犯罪行為なので警察の介入が必要な場合があります。
恐喝、暴力、強姦・・・犯罪行為。警察へ通報するなど司法の介入が必要。
卑劣な行為により大切な命が奪われることがあっては絶対にいけません!
ネットいじめ対策協会
安川雅史
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いじめの被害者・加害者に対する学校としての対応
全国ICTカウンセラー協会・ネットいじめ対策協会安川雅史
いじめは、集団で、一人を孤立させるところから始まります。嫌がらせや暴力は日々エスカレートしていきます。毎日、繰り返し嫌がらせや暴力が行われていると、それが、日常の当たり前の生活になってしまいます。いじめられている子どもにとっては、いじめられている感覚すらなくなってしまうのです。いじめられている実感がなくなってくると、自分の存在すら否定するようになってしまいます。子どものいじめの背景には、親が絡んでいたり、教師が絡んでいるケースも少なくありません。親がエリートで、子どもの同級生を馬鹿にしたり、子どもの同級生がいる家庭を見下したり、馬鹿にした発言ばかりしていると、子どもも親と同じように、同級生をいじめる傾向があります。2006年に起きた福岡県の中二男子生徒の自殺事件は、担任教師が生徒を「あまおう」「とよのか」「ジャム」「出荷できない」など苺の品種でランクをつけて呼び、他の生徒に対しても「豚」「偽善者」などの問題のある発言を繰り返していました。女子生徒に対しても「お前は太っているから豚だね」と暴言を吐き、クラス内でのいじめを誘発していました。この担任は、からかいやすかったからという理由で、亡くなった生徒を罵倒して、クラス内でのいじめを誘発したのです。 このような不適切な発言をする教師は、一部の教師に限ったことではありません。事件が起こってマスコミに取り上げられるまで、表面に出てこないだけで、無意識に日常的に行っている教師も多いはずです。教師は生徒よりも偉いと考え、横暴な態度や言動をする教師も多いです。生徒をからかったり、馬鹿にしたり、えこひいきをするなどの不適切な言動が無意識にでてしまい、それが原因で生徒間のいじめに発展することが多いといえます。教師と生徒は友達ではありません。しかし、最近は、友達のような先生が増えています。教師としての立場ではなく、生徒と友達のように接してしまうと、生徒をしかることが出来なくなり、生徒のいじめは当然エスカレートしていきます。教師の言動は子どもに大きな影響力があり、いじめの引き金になったり、いじめをより深刻化させることにもつながってしまうので、教師は日々の言動をもう一度見つめなおさなければなりません。教師が何気なくある生徒を馬鹿にするような言動を取ったことがきっかけとなり、生徒がいじめをはじめることは十分考えられることです。先生がやっていることを真似して、相手を馬鹿にしたり、からかっている間は、自分がいじめられることはないし、先生がやっていることを真似しただけという言い訳を生徒はしてきます。またグループ内いじめも典型的ないじめといえます。グループの中のひとりが、パシリに使われたり、万引きを強制的にさせられたり、ゲームやカラオケのお金全員分を支払わされたり・・・など。
いじめ加害者のカウンセリングをする中で、あいつ(いじめられっ子)が自殺するのは、怖くないが、自分が殺人犯にはなりたくないと話していたクライエントのことが鮮明に記憶に残っています。いじめの加害者は、いじめることがいつの間にか、快楽にかわってしまい、エスカレートしていく傾向があります。相手を殴ったり、蹴飛ばしたり、権力を保持することが快感になり、相手を裸にしたり、恥ずかしい行為をさせることにより相手に屈辱を味あわせ、自分の権力に酔いしれるようになります。このような心的外傷を毎日繰り返し加えられることにより、いじめの被害者は加害者に絶対服従してしまうようになっていきます。いじめの加害者をカウンセリングする上で大切なことは加害者の気持ちをしっかりと理解することです。いじめの行為だけをせめても問題解決にはつながりません。いじめの背景になった心理的事実をしっかりと受け止めてあげた上で、いじめの行為に対して心から反省させることが大切です。集団いじめの場合は、同時間に別々な場所で一斉に事情聴取をすることが大切です。ひとりひとりの話を聴いていくと、ほぼ全員が言い訳じみたことを言ってきますが、言い訳はしっかりと聞いてあげ、言い分は受け止めて挙げても、いじめた行為に対しては何があっても許されないという一貫した態度で接します。加害生徒から事情を聞く時間は、15分から30分くらいで教師間で取り決め、時間になったら先生方で集まり、話の内容をすり合わせていきます。別々な場所で話を聞いていくと当然、加害者の話の中に矛盾点がでてくるので、加害者たちは、最終的にはいじめの事実を認めるようになります。矛盾点がなくなるなで何度もそれを繰り返します。先生は各部屋ごとに2人体制で臨み、一人の先生が退出し、話をすりあわせている間は、もう一人の先生が生徒が部屋から出ないように、監視するようにします。いじめが確認できた時点で、加害者に責任を取らせなければなりません。犯罪行為があったり、身体的、精神的な障害に対しての医療費、損害賠償などを含めた責任を加害者の親を含め、被害者に対してしっかりと責任を取らせることが大切です。犯罪行為と認定される場合は法的責任を取らせなければなりません。学校は警察との連携には消極的ですが、暴行や犯罪行為があった場合は当然、警察との連携を図っていくことが大切です。いじめの被害者の身の安全をしっかりと守り、問題を解決する支援を徹底的にやっていかなければなりません。被害者本人に心から謝罪するだけではなく、被害者の家に出向き、被害者家族にも心から謝罪することも大切です。加害者の保護者とも徹底的に話し合い、子どもを非難するのではなく、今後どのようにしていくのがよいかを親自身に考えてもらい、今後、子どもに接する上での方針を明確にしてもらいます。両親そろっている場合は、必ず両親と教師を交えて話を進めていきます。いじめの被害者、加害者のカウンセリングは短時間でも毎日行うことが望ましいです。(最低1ヶ月間)加害者の生徒には、被害者になりきってもらって加害者である自分あてに、いじめられている時、どんな気持ちだったかを手紙に書いてもらい、日を置いて、その手紙に対する返信を書いてもらいます。このような手段を用いて、いじめられている子の気持ちを理解させていきます。加害者本人との面談の中で、いじめた子に対して今後、どのように接していかなければならないか、どのように罪滅ぼしをしていくか、どのような誠意を示すかを具体的に提案させて、責任を取らせることを自ら考えさせることも大切です。教師は日ごろから、教室で生徒と食事を取ったり、昼休みを過ごしたり、一緒に掃除をすることにより、いじめは確実に減少していきます。また、休憩時間のトイレなどの見回りも担任以外の教師が積極的に行うことが望ましいといえます。
●いじめ対応マニュアル兵庫県小野市
http://www.city.ono.hyogo.jp/p/1/8/43/8/12/01/
●いじめ対応マニュアル宮城県
http://www.pref.miyagi.jp/gikyou/ijm/kokoro-ijime-h19manual.pdf
●児童生徒の問題行動に対する初期対応マニュアル徳島県
http://www.tokushima-ec.ed.jp/education_document/student_guidance/pdf/manual.pdf
●教職員用いじめ早期発見対応マニュアル兵庫県
http://www.hyogo-c.ed.jp/~gimu-bo/kankoubutu/ijime.pdf
●いじめ対応マニュアル福岡市教育委員会
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/31440/1/240802-02-02.pdf
●いじめ問題対策マニュアル群馬県教育委員会
http://www.center.gsn.ed.jp/curriculm/data/seitosido/ijime_m.pdf
●いじめ対応マニュアル作成事例集石川県教育委員会
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kyoiku/gakkou/ijime-taisaku/documents/ijimetaiou_jireishu.pdf
●いじめ対応マニュアル佐賀県教育センター
http://www3.saga-ed.jp/utiage-j/ijimeMANUAL.pdf
●伊丹市ネットいじめ対応マニュアル
http://www.city.itami.lg.jp/home/ED/EDGAKO/EDGAKOK/_11472/_13435.html
●いじめ対応ハンドブック富山県教育委員会
http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00005444/00122851.pdf
●生徒指導マニュアル徳島県立総合教育センター
http://www.tokushima-ec.ed.jp/education_document/student_guidance/index.html
●いじめ対応マニュアル幌延町教育委員会
http://www.town.horonobe.hokkaido.jp/www4/section/edu/le009f0000001z15-att/le009f0000001z1w.pdf
●ネット上のいじめに対する対応マニュアル文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/11/08111701/001.pdf
●沖縄県いじめ対応マニュアル
http://www-edu.pref.okinawa.jp/gimu/manual/ijimetaiou/ijimetaiou.pdf
●いじめ防止に立ち向かう学校~いじめ対応マニュアル~北海道
http://edu.city.takikawa.hokkaido.jp/~daisan-e/hiraku3.pdf
●いじめ問題の初期対応と対応マニュアル岩手県立総合教育センター
http://edu.city.takikawa.hokkaido.jp/~daisan-e/hiraku3.pdf
●生徒指導マニュアル福島県教育委員会
http://www.aizu-eo.fks.ed.jp/file/120523seitosido.pdf
●滝川市いじめ問題指導マニュアル
http://www.city.takikawa.hokkaido.jp/260kyouiku/02gakkou/03suisinsitu/files/ijimemondai_sidou_manual.pdf
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