●平成1年(1989).1.4〔16歳ら4人が女高生コンクリート詰め殺害事件〕
東京都足立区綾瀬の自宅で、無職少年(16~18)4人が高校3年生女子(17)をリンチして殺害、コンクリート詰めにして江東区の埋め立て地に遺棄した。暴力団下部組織「極青会」のメンバーで昨年11.25に埼玉県三郷市で誘拐、40日間監禁してレイプやリンチを繰り返していた。別のレイプ事件で逮捕されて1.29に自供。女子に「心配しないで」などと自宅に電話をかけさせていた。また、監禁していた16歳の家の親は女子の存在に気づいていたが家に帰るように言っただけだった。リーダー(18)は私立高校で悪質ないじめを受けて中退。暴走族に属し、家庭内暴力を繰り返し、暴力団とも関係するようになってシンナーも吸っていた。懲役20年の判決。
●平成1年(1989).5.15〔15歳工員がいじめる同僚を殺人未遂〕
愛知県稲沢市の機械部品メーカーの寮で、工員(15)が、同僚(16)を果物ナイフで刺し、4週間の傷害を負わせ、殺人未遂で逮捕された。仕事が遅い、動作が鈍いと馬鹿にされ暴行を受けたため上司に言いつけたが、また殴られると恐れて刺したもの。
●平成1年(1989).6.11〔いじめの仕返し、中学生が同級生を刺す〕
大阪府でいじめの仕返し、中学生が同級生を刺す。
●平成1年(1989).10.2〔中3がいじめ自殺〕
岡山県鴨方町で、中学3年生(14)が自殺。殴られたり金を脅し盗られたりのいじめを受けていた。
●平成2年(1990).7.〔中3ら6人が傷害致死〕
千葉県松戸市の中学校で、2,3年生6人が柔道部の練習中に1年生(12)を投げ飛ばして頭を打ち付け2日後に死亡させ、傷害致死で逮捕。両親は5千万円の損害賠償訴訟を起こした。
●平成3年(1991).5.22〔17歳ら暴走族4人が仲間をリンチ殺人〕
茨城県岩井市長谷で、土木作業員(21)2人、少年(17)2人の4人が、定時制高校1年生の電気工事店員(19)を殺害した。暴走族仲間だったが、電気工事店員が少年をいじめたため、復讐しようと利根川河川敷に連行し、裸にして殴る蹴るの暴行を数時間も加えたもの。
●平成3年(1991).9.1〔中2女子がいじめ自殺〕
東京都町田市で、中学2年生女子(13)が自殺。いじめを受けていた。
●平成3年(1991).10.28〔18歳ら2人がいじめるカップルを復讐殺人〕
広島県佐伯郡大野町の渡ノ瀬ダム近くで、自動車運転手(18)と大工(20)が、会社員(18)と恋人の少女(18)の2人を殺害した。このカップルに日頃から馬鹿にされ暴力を振るわれていたため、復讐を計画して誘い出し、模造刀や棒で殴ったり刺したりして男性を殺害、少女を絞殺して両手を縛ってコンクリートブロックをくくりつけ、ダムに投棄したもの。
●平成3年(1991).11.15〔中3の4人が養護学級少女をいじめ殺人〕
大阪府豊中市の中学校校庭で、3年生4人(男女各2人)は、3年生女子(15)に30分間にわたって殴る蹴るのリンチを加えて死亡させ逃走した。養護学級の生徒だったが普通学級に学んでおり、たびたびいじめを受けていた。
●平成4年(1992).11〔中3がいじめ自殺〕
北海道苫小牧市で、中学3年生(15)が自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).1.13〔中1らがいじめマット殺人〕
山形県新庄市の中学校体育館用具室で、1年生(13)がマットに巻かれた逆立ち状態で窒息死した。日頃からいじめられており、1,2年生(12~14)7人が傷害致死で逮捕。3人が無罪となり、4人が有罪で少年院などへ送られた。両親は7人と市に対して1億9300万円の損害賠償訴訟を起こし、平成17年9.7、最高裁は7人に5760万円の支払い命令を出して確定。
●平成5年(1993).1.25〔中3がいじめ自殺〕
愛媛県松山市で、中学3年生(14)が自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).1.〔中学生2名による傷害致死事件〕
大阪府中学3年生2名(いずれも14歳)は、かねてから「いじめ」の対象にしていた被害者に対し、プロレスあるいは柔道と称し、「四の字固め」、「大外刈り」等の技を掛け、さらに足蹴りするなどして暴行を加え、脳挫傷等により死亡させた。
●平成5年(1993).3.2〔中2がいじめ自殺〕
栃木県栃木市の中学校体操部部室で、中学2年生(13)が首吊り自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).5.6〔高1がいじめ自殺〕
秋田県合川町で、高校1年生(15)が自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).5.27〔中2がいじめ自殺〕
福岡県行橋市で、中学2年生(13)が自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).7.8〔中1女子がいじめ自殺〕
北海道苫小牧市で、中学1年生女子(13)が鉄道自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).11.20〔中2がいじめ自殺〕
滋賀県湖東町で、中学2年生(14)が自殺。いじめられていた。
●平成5年(1993).11.〔中学生による電車往来危険罪事件〕
中学3年生(14歳)は、学校でいじめられたり、成績が悪くて先生に叱られたことから、電車を転覆させてうっぷんを晴らそうとJR高崎線の線路上にチューブ(重さ20.5キロ、長さ18.6メートル)1巻を放置した。
●平成6年(1994).5.30〔中3がいじめ自殺〕
岡山県総社市で、中学3年生(14)が首吊り自殺。殴られたり金を脅し盗られたりのいじめを受けていた。いじめた7人が保護観察処分。
●平成6年(1994).6.3〔高1がいじめ自殺〕
愛知県安城市で、高校1年生(15)が飛び降り自殺。いじめを受けていた。
●平成6年(1994).7.5〔中3がいじめ自殺〕
東京都江戸川区で、中学3年生(14)が自殺。いじめを受けていたという遺書を残す。
●平成6年(1994).7.15〔中2がいじめ自殺〕
神奈川県津久井町の自宅で、中学2年生(14)が首吊り自殺。転校して来てから、いじめを受けていた。
●平成6年(1994).8.26〔高2がいじめ自殺〕
福島県相馬市で、高校2年生(16)が自殺。金を脅し盗られるなどいじめを受けていた。
●平成6年(1994).9.5〔中2がいじめ自殺〕
岡山県倉敷市で、中学2年生(14)が自殺。いじめを受けていた。
●平成6年(1994).11.27〔中2がいじめ自殺〕
愛知県西尾市で、中学2年生(13)が首吊り自殺。殴られたり金を脅し盗られたりのいじめを受けていた。いじめた11人のうち4人が恐喝で少年院などへ送られた。
●平成6年(1994).12.13〔中1がいじめ自殺〕
愛知県岡崎市で、中学1年生(13)が自殺。いじめを受けていた。
●平成6年(1994).12.14〔中3がいじめ自殺〕
福島県石川町で、中学3年生(15)が首吊り自殺。いじめを受けており、遺書に同級生3人の名前を書いていた。
●平成7年(1995).2.〔中学2年生の首吊り自殺〕
茨城県中学2年生(14歳)は、自宅2階において首を吊り自殺した。同中学生は以前同級生から暴行を受け学校の調査によりー応解決が図られたが、その後、同級生に無視されたり、「チクリマン」と呼ばれるなどの新たないじめを受けており遺書にもいじめを受けていたことが書かれていた。
●平成7年(1995).4.7〔中2女子がいじめ自殺〕
愛媛県松山市で、中学2年生女子(13)が鉄道自殺。いじめを受けて半年間登校拒否をしていた。
●平成7年(1995).4.16〔中2がいじめ自殺〕
福岡県豊前市の自宅で、中学2年生(13)が首吊り自殺した。遺書には、継続的に暴行をしていた上級生や同級生9人の名前と「これは自殺じゃない他殺だ」と書かれていた。
●平成7年(1995).4.27〔中2がいじめ自殺〕
奈良県橿原市で、中学2年生(13)が首吊り自殺した。いじめられていた。
●平成7年(1995).4.28〔中2女子がいじめ自殺〕
長崎県長崎市の中学校校舎屋上で、2年生女子(13)が飛び降り自殺した。いじめられたと遺書を残し、同級生男子に連日「臭い。汚い。バッチイ」と言われていたことが判明した。
●平成7年(1995).5.1〔専修学校生がいじめ自殺〕
大阪府寝屋川市で、専修学校生(15)が首吊り自殺した。膠原病でいじめられていた。
●平成7年(1995).11.28〔中学生1年生の首吊り自殺〕
新潟県中学1年生(13歳)は、自宅駐車暢のバスケットボールのゴールにロープを掛けて首を吊り自殺した。遺書には、無視したりいじめられている等と書かれており、調査の結果、同級生から「無視される。服を脱がされる。」等のいじめをを受けていたことが判明した。
●平成8年(1996).1.8〔高校生の飛び込み自殺〕
兵庫県高校1年生(16歳、女子)は、踏切の遮断機をくぐり抜けて電車に飛び込んで自殺した。遺書には、「暴力のいじめではなく、態度のいじめである」と書かれていた。
●平成8年(1996).1.23〔中学生の首吊り自殺〕
中学3年生(15歳、男子)は、水門の梯子にロープを掛けて首吊り自殺した。遺書には「蹴られたり、お金を要求されて30万円取られた。」等と書かれていた。捜査の結果、同級生2人を恐喝で送致した。(1月、福岡) 警察庁「少年非行等の概要」引用。
●平成8年(1996).1.25〔中学生の首吊り自殺〕
愛媛県中学2年生(14歳、女子)は、自宅で洋服タンスにスカーフを掛けて首吊り自殺した。中学生は、母親に、「男子生徒が馬鹿、ブス、汚いなどというので学校に行きたくない。」と話していた。
●平成8年(1996).1.〔中学生によるいじめの仕返し目的の放火事件〕
滋賀県中学2年生(13歳、14歳)の3人は、いじめの仕返しのため、加害少年宅に灯油をかけ、ライターで、あるいはヘアースプレーをガスバーナー状にして火を放ち、家屋を半焼させるなどした。
●平成8年(1996).4.26〔中2女子がいじめ自殺〕
茨城県関城町で、中学2年生女子(13)が首吊り自殺した。遺書にはいじめた同級生男女3人の名前が書かれていた。
●平成8年(1996).9.〔中学生の首吊り自殺〕
鹿児島県中学3年生(14歳)は、公民館の鉄製梯子にベルトを掛けて首吊り自殺した。遺書には「同級生に殴られたり、金を要求された。」等と書かれていた。捜査の結果、同級生等6人を暴行で送致した。
●平成9年(1997).5.25〔中3がいじめ仕返し殺人〕
兵庫県相生市で、中学3年生(15)が中学時代から自分をいじめていた土木作業員(16)に金を要求されて殴られたことから、バットで頭を殴打して殺害、死体をビニール袋で覆い、空き地に遺棄、翌日逮捕された。
●平成9年(1997).6.9〔高2が殺人〕
大阪府東大阪市の近鉄奈良線八戸ノ里駅の改札口で、奈良県の高校2年生(16)が同級生(16)と口論、殴り合いとなり、ナイフで胸部を刺して殺害した。ナイフはいじめを受けるため護身用に持っていたもの。
◆平成10年(1998).3.〔中学生による首吊り自殺〕
千葉県中学2年生(14歳)は、自宅倉庫内で首吊り自殺した。遺書には、「先輩に脅されて8万円払った。あと4万円が払えない。ぼこぼこにされるなら死んだほうがましだ」等と書かれていた、捜査の結果、中学時代の野球部先輩の無職少年(17歳)らを恐喝未遂で逮捕した。
◆平成10年(1998).3.〔中学生によるいじめの仕返しによる殺人事件〕
埼玉県中学1年生(13歳)は、以前、同級生に対して粗暴な行為や嫌がらせをしたため、相手にされなくなり、逆に因縁をつけられるなどの「いじめ行為」を受けるようになり、当日も中学生(13歳)から机の上に足をのせるなどの行為をされたため、いじめの仕返しとして所携の折りたたみナイフで胸を刺して殺害した。
◆平成10年(1998).12.〔中学生によるいじめ事案〕
茨城県中学1年生(12歳~13歳)3人は、同級生(13歳)に対して学校内のベランダ、トイレ等で些細なことに因縁をつけ謝れ、土下座しろと強要したり、腹部等に殴る、蹴るの暴行を加えた。
◆平成10年(1998).12.〔中学生による首吊り自殺〕
茨城県中学1年生(13歳)は自宅の物置で首吊り自殺した。遺書には、「ぼくはもうたえられない。さようなら。」と走り書きしてあった。調査の結果、同級生(12歳~13歳)3人を、自殺者に対する暴行の事実等で児童相談所に通告した。
◆平成11年(1999).3.〔中学生による恐喝事件〕
香川県中学3年生(15歳)5人は、平成10年10月から平成11年2月にかけて、遊ぶ金欲しさから同級生(15歳)を脅迫し、前後10回程度にわたり、現金約250万円を喝取した。
◆平成11年(1999).10.〔女子高校生等による恐喝事件〕
東京都の定時制高校3年生女子(17~19歳)3人、無職少年女子(15歳)の4人は、平成10年12月上旬、同級生の定時制高校3年生女子(17歳)に因縁をつけて脅迫し、数回に分けて現金73万円を喝取した。
◆平成12年(2000).1.14〔高3が1千百万円恐喝〕
岩手県盛岡市の高校3年生(18)は、同級生(18)を脅して昨年6月からの半年間で、20数回にわたり現金約1,100万円を恐喝した。
◆平成12年(2000).4.13〔高3が同級生宅放火〕
千葉県警木更津市の県立高校3年生(17)が同級生の家に放火して逮捕された。「馬鹿にされて頭に来たから仕返しした」と自供。玄関扉に油をまいて火を付けたが、すぐに消火された。
◆平成12年(2000).4.25〔中3らが5千万円恐喝〕
愛知県名古屋市の中学3年生(15歳)ら10数人は、同級生(15歳)から、9ヶ月間、約130回にわたり現金約5,000万円を恐喝して捕まった。殴って肋骨を折るなどしており、母親が亡き父親の生命保険金などを出していたもの。
◆平成12年(2000).5.6〔中2ら4人が殺人と死体遺棄〕
埼玉県入間市の公園で、アルバイト少年(16)、無職少年(16)、高校2年生女子(16)、中学2年生(13)の4人が、高校2年生(16)の頭や腹などを何十回も殴って殺害、狭山市の雑木林に遺体を捨てていたが、13日に捕まった。少年2人と被害者は中学の同級生で、当時からいじめていた。
◆平成12年(2000).5.〔無職少年による恐喝事件〕
愛媛県無職少年(17歳)は、高校時代の同級生(17歳)から約1年3ケ月の長期にわたり、現金約80万円を恐喝した。
◆平成12年(2000).5.〔中学生による同級生に対する恐喝事件〕
山形県中学3年生2人(14歳、15歳)は、それぞれ平成11年12月から平成12年5月までの間、同級生(14歳)から数回にわたり現金約80万円を恐喝した。
◆平成12年(2000).6.14〔高2ら5人が恐喝、被害者自殺〕
福岡県太宰府市の私立高校2年生(16~18)5人が、3人から30万円を恐喝して逮捕された。殴る蹴るの暴行も働いており、被害者の1人の同級生(16)は4.28に自殺している。
◆平成12年(2000).6.21〔高3が金属バットで母親殺害〕
岡山県邑久郡の高校3年生(17)は、野球部の後輩にいじめを受けて殴られ、復讐するため殺害しようと、部員4人を金属バットで殴打し、高校2年生(17)に頭蓋骨骨折の重傷を負わせた。
殺人を犯したと思いこみ、母親(42)に心配をかけないためには殺すしかないと決意、自宅に戻って母親の頭部を金属バットで殴打して殺害した。自転車で逃走したが、7.6に秋田県で捕まった。
◆平成12年(2000).9.〔高校生による教師殺人未遂事件〕
高校3年生(17歳)は、同級生(18歳)から日常的に恐喝等の傷害を受けていたため、人を殺せば少年院等に入り友人から逃れられると考え、通学する高校の教師(51歳)に対し、切り出しナイフで頸部を突き刺したが、傷害を負わせたに止まり、その目的を遂げなかった。
◆平成17年(2005)丸子実業高校バレーボール部員自殺事件
長野県丸子町(現・上田市)の長野県丸子実業高等学校(現・長野県丸子修学館高等学校)に通っていた当時1年生の男子生徒(以下文中では「A」と表記)が、2005年12月6日に自宅で自殺した事件。Aの自殺の原因が当時所属していたバレーボール部でのいじめにあったとしてAの母親とバレーボール部関係者の間で争われた。Aの母親は、いじめを苦に自殺したとしてバレーボール部員等に損害賠償を求めて提訴したが、バレーボール部員等もAの母親に精神的苦痛を受けたとして逆提訴。2009年3月6日、長野地方裁判所の判決では、Aの母親の主張は認められず、Aの母親にバレーボール部員等に損害賠償を支払うように命じた。Aの母親は判決を不服として、2009年3月12日、東京高等裁判所に控訴したが、2009年10月14日付けで控訴を取下げたため、長野地方裁判所の判決が確定した。
◆平成17年(2005)滝川市立江部乙小学校いじめ自殺事件
北海道滝川市の滝川市立江部乙小学校に通っていた小学6年生の女児がいじめを苦にして自殺した事件である。2005年、女児は1学期の席替えの際に多数の児童に性的魅力がないと中傷されるなどのいじめを受けていた。その年の9月9日にいじめを苦に、遺書を残した上で首吊り自殺を図った。その時一命は取り留めるものの、2006年1月6日に回復することなく死亡した。
◆平成18年(2006年10月11日)福岡中2いじめ自殺事件
福岡の中学2年生がいじめを苦にした少年が自殺した事件である。いじめのきっかけが元担任教師による生徒達に対する不適切な言動だったことが調べで分かり、いじめが再び社会的に注目を浴びた事件である。
◆平成19年(2006年)新潟県神林村男子中学生自殺事件
同校では、ふざけてズボンを下げる遊びが流行っていた。2006年11月14日には、同級生にズボンと下着を女子生徒がいる目の前で脱がされるといういじめの被害を受けていた少年がいた。男子生徒はズボンを下ろされた際、泣きながら同級生に「消えろ」と呟いていた。
担任教諭が沈んでいる理由を尋ねても、「魚が釣れないから」などとはぐらかし、「大丈夫」と答えた。同級生は放課後、「僕がやりました」と名乗り出て謝った。一緒に下校した友人3人には別れ際「死にたい」と漏らす。午後9時半ごろ、夕食後行方不明となっていた同校に通う中学2年生の男子生徒が自殺しているのが発見された。遺書はなかった。
◆平成19年(2006年)尼崎児童暴行事件
小学4年生の男子児童が親が所有しているアダルトビデオを見た影響(男児が主張)により、2006年11月半ばに同級生の女子児童を呼び出し性的暴行を加えた。この際には複数の男児がその場に居合わせていた。事件を報じた週刊新潮の記事によれば、下半身を触る、舐める、指を入れる、などはしたものの、性交自体は無かった。この行為の後、親に言うなと加害者は被害者に口止めを行った。その後男児は足を蹴る、石を投げるなどの行為を行った。
12月8日に、女児が被害の内容を話していた友人の家族が事件を知り学校に通報、12月11日に、関係者が呼び出された。この時点で女児の母親が初めて娘が性的暴行を訴えていると知る。だが、男児は教師の聴取に対し行っていないと否定。だがその夜、男児の父親から「息子が認めた」という電話がかかった。夕刊フジは学校側は12月11日に尼崎市教育委員会(以下市教委)に報告したと報道したが、週刊新潮の報道では、12月12日の母親の学校への問い合わせによれば、学校は市教委へ連絡していなかったという。
◆平成20年(2007年)滝川高校いじめ自殺事件
兵庫県神戸市須磨区の私立滝川高校に通っていた当時高校3年生の男子生徒がいじめを苦にして自殺した事件である。学校側がいじめを否認し続けていたことや、学校裏サイトを使用したいじめが行われていたことから注目を受けた。
◆平成22年(2009年)多摩川高校生水死事件
2009年7月19日午後7時すぎ、多摩川で高校生2名が水死した。当初は、事故死として処理されていたが、水死した高校生の父親が、一緒に居たサッカー部の友人が、突き落とされて溺れる2人の様子を携帯電話で動画撮影していたことを突き止め、警察に被害届を出したことから、一転して捜査が開始された。2010年7月8日、警視庁少年事件課と池上警察署は、この男子生徒と女子生徒2名を東京家庭裁判所に過失致死の非行事実で書類送致した。2010年10月19日、女子生徒に対して「軽率な行為で、結果は重大」として保護観察処分とする決定。一方、男子生徒に対しては2010年11月5日、同級生を突き落としたと認定したが、女子生徒が突き落としたもう一方の同級生を助けようとして溺れたことが水死に大きな影響を与えたと結論付け、不処分となった。
◆平成22年(2010年)桐生市小学生いじめ自殺事件
2010年10月23日正午頃、群馬県桐生市の小学6年生の女児が、自宅で自殺した事件。自宅にて、手編みのマフラーで首をつった状態で発見された。遺書はなかったが、警察は状況から自殺と判断した。女児が通う小学校でいじめがあったと家族は主張している。いじめは転校してきた1年後の5年生からだという。きっかけは授業参観時の、フィリピン人である母の容姿についての悪口だったという。6年生からは無視が始まった。学校の担任は、班ごとに給食を食べるよう指導したが、事実上クラスを統制しきれなかった。女児のクラスは、10月には学級崩壊の状態にあり、学校側も担任以外の教員を投入するなどの対応を取っていた。女児は9月28日の席換え後から孤立し、一人で給食を食べることが多くなり、欠席も目立つようになっていた。女児は両親にすがり、転校を訴えたという。21日の校外学習には出席したが、「こんなときだけ来るのか」と同級生に言われたという。家族はこの社会科見学が自殺を決意させたとしている。
◆平成23年(2011年)大津市男子中学生自殺事件
昨年10月、滋賀県大津市の中学2年生がいじめを苦に自宅マンションから飛び降り自殺した事件で、生徒は生前、 「死んだスズメを口に入れろといわれる」「毎日自殺の練習をさせられる」などのいじめを受けていたことが判明した。
◆平成25年(2013年)奈良県橿原市中1女子自殺事件
平成25年3月奈良県橿原市で当時中学1年の女子生徒が自殺。
生前、「こんなんいじめ、死にたい」と、周囲に打ち明けていた。
学校は、自殺から2カ月たって、ようやく442人の生徒を対象にアンケートを実施した。遺族側の要望で7月下旬、個人名を黒塗りにするなどして市教委が開示した。遺族側の集計によると、生徒40人が学校内で直接見聞きしたことを記述していた。このうち、「仲の良い友人3人から仲間外れにされていた」「所属していた部活動の先輩1人からふざけて暴力を受けていた」「ひざでおなかをなぐられていた」、「けられたり、なぐられたり、足を洗うところで雑用に使われたりしていました」など、女子生徒が暴力を受けるのを見たという内容の記述が複数あった。
◆平成27年(2015年)神奈川県川崎市中1男子殺害事件
学校や保護者、警察など大人の目が届かない閉ざされた空間LINEでのやり取りが原因となり、川崎市の中学1年、上村遼太さんが亡くなった。2015年2月12日、男子生徒への暴行をとがめるために男子生徒の友人数人が少年宅に押しかけて家族とトラブルになった際、駆け付けた警察官から電話で事情を聴かれた男子生徒は「仲直りしたから、もう大丈夫です」と答えていた。男子生徒は2015年1月中旬、LINEでの既読無視をしたことが原因となり、自称無職の少年(17)から暴行を受け、目の周りが腫れ上がる大けがをした。
少年は逮捕後の調べに対し、この時のトラブルが殺害の動機だったと説明。「(男子生徒への暴行を友人に)ちくりやがったからやった」などと話し、殺害を認める供述をしている。
「殺されるかもしれない」。上村さんは2015年になってから同級生にLINEでメッセージを送り、暴行を受けていることなどを相談していた。すでに上村さんの顔には殴られてできた大きなあざがあり、友人らの心配に対し、グループを抜けたがっていることも明かしていたという。LINEに書き込まれたSOSは、周りの大人には届かなかった。
上村遼太さんと容疑者たちは、頻繁にLINEでやり取りをしていた、
事件当日、上村さんは、容疑者の1人に「遊びましょう」とLINEでメッセージを送った。
容疑者の1人は事件発覚の翌日「もう俺のせいだよ」「もう会えないと思うとめっちゃ悲しいよ」などと心情を吐露していたとされる。LINEには許可されたメンバーだけがグループ内でやり取りができる機能がある。上村さんが18歳少年を含まないグループを別に作って連絡を取っていたことが、少年を怒らせるきっかけになった。
◆平成27年(2015年)岩手県中2男子自殺事件
岩手県矢巾町のJR矢幅駅で中学2年の村松亮君(13)が列車にはねられ死亡した。村松君が砂をかけられたり、殴られたり、髪の毛をつかんで顔を机に打ち付けられている姿がたびたび目撃されていたこと。村松君は、同級生から日常的に嫌がらせを受けていた。担任に提出していた「生活記録ノート」で、村松君は、「ずっと暴力、ずっと悪口、やめてといってもやめないし、休みたい」「もうつかれました」「死にたいと思います」など、いじめの苦しみや自殺をほのめかす内容を書いていた。村松君が亡くなる6日前の2015年6月29日には、「ボクがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんばってみます。ただ、もう市ぬ場所はきまってるんですけどね。まあいいか」。と自殺をほのめかす深刻な内容だったが、担任教師は、「明日からの研修たのしみましょうね」と記しただけだった。
学校は村松君の死後、生徒や教職員を対象にアンケートや聞き取りによる実態調査をした。少なくとも約60人の生徒が村松君へのいじめを見聞きしたことがあると回答した。名前の挙がった生徒らにも事実確認しており、こうした調査結果を踏まえて判断した。
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