ネット依存の中高生
51.8万人
PCやスマホ没頭
インターネットへの依存性が極めて高く、「病的使用」とされた中高生が8.1%に上ったことが厚生労働省研究班の調査で判明。病的使用状態にある中高生を約51万8千人と推計している。
依存性の高い約6割が「十分な睡眠が取れていない」と回答。「夜間に目が覚める」などの睡眠障害を訴える生徒も多く、「午前中、調子が悪い」などの声も目立ち、使用時間を短くしようとするとイライラするなどネットにのめり込み生活に支障をきたす中高生も多い。
中高生の1日のネット平均利用時間(平日)
5時間以上のネット利用
男子中学生 8.9%、
女子中学生 9.2%
男子高校生 13.8%
女子高校生 15.2%
休日の平均利用時間
中学生・・・13~14%
高校生・・・20%以上
利用法(複数回答)
情報、ニュースの検索や閲覧・・・69.2%
動画サイト・・・64.4%
メール・・・62.5%
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)・・・33.4%
調査期間:2012年10月~2013年3月
対象:全国の中学・高等学校264校
回答数:中学生約39000人、高校生約62000人
同じ研究班が行った20歳以上の大人の推計値と比べると、中高生のネット依存の割合は約4倍に上っている。
☆中高生への質問事項
「はい」か「いいえ」で回答。
「はい」が5項目以上ある場合、
「病的な使用」と判定
1. インターネットに夢中になっていると感じるか
2. 満足を得るためにネットを使う時間を長くしていかなければならないと感じるか
3. 使用時間を減らしたり、やめようとしたが、うまくいかないことが度々あったか
4. ネットの使用をやめようとした時、落ち込みやイライラなどを感じるか
5. 意図したよりも、長時間オンラインの状態でいるか
6. ネットのため、大切な人間関係、学校、部活のことを危うくしたことがあったか
7. 熱中していることを隠すため、先生や親にうそをついたことがあるか
8. 嫌な気持ちや不安、落ち込みから逃れるためにネットを使うか
●総務省情報通信政策研究所
「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」結果
調査実施期間:2013年2月8日~12日
実施方法:インターネット上
対象:小(4~6年生)・中・高校生および大学生・社会人(25歳まで)の男女
有効回答数:2,609名
情報通信機器の利用状況
1.パソコン(タブレット端末除く)・・・で90.9%
2.ゲーム機・・・74.6%
3.スマートフォン・・・45.6%
4.フィーチャーフォン・・・37.6%
5.タブレット端末・・・13.2%
パソコンは小学生でも75.9%、高校生、大学生、社会人ではいずれも95%を超え、幅広い年代で利用。スマートフォン、フィーチャーフォン所有者が、最も重要だと考えている機器は、
1.「パソコン」と「スマートフォン、フィーチャーフォン」が同率の39.5%
2.「テレビ」が11.7%、
3.「ゲーム機」が4.5%、
4.「音楽プレーヤー」が2.8%
米国の心理学者キンバリー・ヤング博士が作成した20項目の診断基準を試行的に用いて、「ネット依存的傾向」として得点化。算出した得点を「70点以上(ネット依存的傾向:高)」「40~69点(中)」「20~39点(低)」の3区分に分類。
ネット依存的傾向「高」・・・6.3%、
ネット依存的傾向「中」・・・37.5%、
ネット依存的傾向「低」・・・56.2%
高校生のネット依存度が年代別に最も高く、「高」が9.2%、「中」が50.8%の計60.0%に上った。
スマートフォン所有者は「高」が6.8%、「中」が43.7%の計50.5%
スマートフォン非所有者は「高」が5.8%、「中」が32.4%の計38.2%
スマートフォン所有者とスマートフォン非所有者の間で10ポイント以上の差がつく結果となった。
「自分はネット依存だと思う」と回答した人は28.0%。
高校生40.4%
大学生39.5%
社会人38.7%
スマートフォン所有者35.4%となり、高校生以上とスマートフォン所有者で高い割合を占めた。また、ネット依存傾向が70点以上であるにも関わらず、「自分はネット依存だと思う」と答えなかった人が70点以上の層の約4分の1に上った。ネットを利用するために犠牲にしている時間がある人は57.2%。このうち、「睡眠時間」を犠牲にしている人が37.1%で最も多く、次が「勉強の時間」の31.9%となった。年代別では、高校生と大学生が犠牲にしている時間が多かった。メールやサイトの平均利用時間(平日)を調べたところ、「パソコンでネットのサイトを利用する」が最長で70.8分、次が「スマートフォンもしくはフィーチャーフォンでネットのサイトを利用する」で30.5分となった。
☆ネット依存国内の専門診療機関
2.成城墨岡クリニック
★インターネット依存症とは、
インターネット依存症とは、日常生活に干渉をおよぼす程度の、インターネットへ過剰に依存した状態。 1994年頃からゲッツバーグ大学臨床心理学者キンバリー・ヤングにより、インターネットの利用が及ぼす影響について、DSM―Ⅳを基に精神疾患にあたるかの調査が行われていた。これらの研究結果から名称された行動的依存症である。 臨床的には、賭博依存症と平行な位置づけである「特定不能の衝動制御の障害」に分類される。2008年アメリカ医療情報学会は「インターネットおよびビデオゲーム中毒」を分類に入れ、正式な診断名とすることを推奨。
ネット断食
オンラインゲームやスマートフォン・LINEなどの普及により、スマートフォンやパソコンに過度に熱中する子どもが増え、生活リズムを乱すなどの問題が起きている。健康や学業に支障をきたす「インターネット依存」の若者が2013年厚生労働省研究班の調査で全国に518000人いることが明らかになった。依存が強くなると、昼夜を問わずに熱中して睡眠障害になったり、生活リズムが不規則になって食事も取らず、栄養障害がおき、発達遅れや骨粗しょう症、筋力低下などの深刻な健康被害が生じている場合ある。座ったまま長時間過ごすことで血流が悪くなっていたり、抑うつ状態の子どもも増えている。インターネットをやらないとイライラするなどの症状を感じている中高生も増えてきている。この深刻な事態を受け、小学生から高校生までを対象に、政府が初の調査・研究に乗り出すことになった。一定の時間、インターネット環境から遠ざかる「ネット断食」を文部科学省は2014年度から開催し、ネット依存の症状や処方箋を探ることになった。「ネット断食」は韓国などで数年前から広がり始め、日本にも最近波及した。今回の調査・研究では若者を対象に、「青少年自然の家」などの教育施設や公共の宿泊施設を活用して、集団での泊まり込み合宿事業を始める。ネットのない環境で共同生活を送ったり、自然と触れ合う体験をしたりすることで、依存脱却のきっかけづくりを目指す。一方で政府は、2019年度までに児童・生徒1人1台の情報端末による教育を目指すなど、学校でのICT(情報通信技術)の活用を進めており、若者のネット依存への対策は急務となっている。
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